望月 建爾(もちづき けんじ)

名古屋大学、旭硝子を経て、2014年3月に総合研究大学院大学で博士(理学)を取得。ケンブリッジ大学、岡山大学、パデュー大学、ユタ大学で研鑽を積み、現在は信州大学国際ファイバー工学研究所のテニュアトラック助教。主に分子シミュレーションと理論化学的手法を用いて、水の相転移ダイナミクス(秩序の形成・崩壊の動的過程)の理解と制御に取り組む。【相転移の理解】氷の均質融解が水素結合ネットワークの”絡まり”を経て段階的に進むこと、液体から高圧氷が核生成する前に準安定氷(プラスチック相)が出現すること、疎水的な擬一次元空間に閉じ込められた水とLJ流体が固-液臨界点を持つ可能性など、を明らかにした。【​相転移の制御】柔軟な不凍糖タンパク質が氷に吸着し成長を抑制する分子機構、ポリビニルアルコールが氷の均質核生成を促進する分子機構を明らかにした。【その他】アルコール水溶液の微視的構造、刺激応答性高分子の機能と水和構造の関係、などに取り組んできた。【最近】は不凍タンパク質が氷を認識する機構、芳香族炭化水素の相転移ダイナミクス、ミセル形成の熱力学に興味がある。